突然ですが、山形の夏の花といえば、さて何でしょう? ひまわり?あじさい?花火??
ん〜、山形県人ならぜひ『紅花』と答えましょう。
 1982年に山形県の花に選定された『紅花』は、7月上旬の約1週間程の短い期間しか開花しません。そして、山形の夏の祭り、“花笠まつり”の花笠に付いているのも紅花ということで、まさに、山形の夏を代表する花なのです。

 山形の紅花産地といえば、紅花豪商で有名な河北町谷地、そして宮崎駿監督のアニメ映画『おもひでぽろぽろ』の舞台にもなった山形市高瀬地区が有名ですね。
  そもそも紅花のルーツは、エチオピアで、エジプトからシルクロードをたどって東へ運ばれ、6世紀頃に日本に伝来したんだそうです。その後、山形県にも伝わり、15世紀半ばから栽培が始まり、江戸初期には質・ 量とも日本一の紅花産地として栄えたそうです。

《紅花情報:【pipi city情報缶・桃源郷の紅花染め】【山形んまい・紅花】 【雛と紅花の里かほく・紅花資料館】

 古くから染料や生薬として使われてきた紅花ですが、最近では、紅花に含まれるリノール酸、リノレン酸及びビタミンEが、老化や生活習慣病の予防や改善に効果 的ということで、健康に良い食材として注目を集めています。
 そこで、日本一の紅花の産地から、おいしくてヘルシーな紅花料理を全国に広めようということで、山形県商工労働観光課では『紅花フェア2001・オリジナル紅花料理コンテスト』を開催しました。

 コンテストには317点もの応募が有り、そのなかから高校生の佐藤未来(さとうみき)さんの“紅花彩 りポタージュ”が最優秀賞に選ばれ、この“紅花彩りポタージュ”他、優秀作品の試食会が7月15日に山形グランドホテルで行われました。
 試食会には、県内各地の旅館の女将さんたちも多数参加し、山形の新しい味覚を県外からの観光客に味わってもらえるよう、旅館のメニューに取り入れたいと語っていました。

 紅花染めを体験し、旅館では紅花料理を満喫する、そんな観光コースが山形の新しい観光の魅力として登場する日も近いようです。みなさんもぜひ、紅花料理を試してみてくださいね。


紅花の花と葉をふんだんに使ったポタージュは、ヘルシーで山形感覚いっぱいのスープです。涼感を誘う葉の緑に、鮮やかな紅色の花が眼も楽しませてくれる、まさに山形の夏にぴったりの紅花料理ですね。
紅花フェア2001
オリジナル紅花料理コンテスト
最優秀賞
『紅花彩りポタージュ』
さとう みき    
佐藤 未来   さん(高校生)
材料(4人分)
●紅花の葉*/200g
●食パン/1/2枚
●バター/大さじ2
●水/1カップ
●生クリーム/50cc
●牛乳/100cc
●固形ブイヨン/2個
●無調整豆乳/50cc
●塩・こしょう/各少々
●紅花の花びら(乾燥)/適量
*紅花の葉…種をまいてから約3週間程度経過したもの。

1. 紅花は、湯で茹でこぼして、水にさらし水きりをする。食パンを1cm角のさいころ状に切り、バターで炒める。
2. 紅花の葉は、色よく茹で水にとり固く絞ってミキサーにかける。
3. 鍋に水と固形スープを入れ火にかけ、塩、こしょうで調味する。
4. 3に2の葉と豆乳を入れ味を整え、牛乳を加え沸騰直前火を止め生クリームを入れる。
5. 盛りつけ器に4を盛りクルトンと紅花の花びらを浮身にする。(クルトン・・・食パンを1cm角に切りバターで炒める。)

食材としての紅花

紅花の花びら(乱花)

紅花の葉
2〜3回水洗いした後、酢を加えて使うと色が鮮やかになります。
この紅花の葉は、種をまいてから約3週間程度経過したものです。

紅花の葉は一般的には市販されていませんので、種子から栽培してください。
材料の紅花(乱花・種子)が入手困難な場合は、下記まで御問い合わせください。
 
山形県村山総合支庁産業経済部
商工労働観光課 観光振興係
〒990-2492 山形市鉄砲町二丁目19-68
TEL.023-621-8444 FAX.023-621-8445


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